あでやかでみやびな織りを追求した
西陣織りの伝統技術から革新への誘い
艶雅織
あでみやびおり
Ade Miyabi Ori
八色糸による京織多色展開
⚫︎技
この艶雅織は、「伝統京織物」で、西陣織の伝統技術をベースに、斬新な紋様に工夫を凝らした組織で織り上げております。
まず、織機の一部で模様を作る装置をジャカードと呼びます。
通常の西陣織の帯のジャカードは34㎝の巾で400~900本の針で構成してるのですが、この織物には12.5㎝の間に1,296本もの針を使用し、普通の34㎝巾の3倍弱の針が細かく入っていることになります。
その針の構成により経糸(タテイト)も織りあがりが34㎝巾の織機で2,400~3,000本となりますが、本製品の織機は織りあがり1m巾のものを使い1m巾に10,368本の経糸を使用しております。
更に、通常の帯の織物は緯糸(ヌキイト=横糸)も1㎝巾間に90~160本位が標準ですが、この織物は1㎝巾間に約320本もの緯糸を通しており、そのため通常の帯に使用される糸とは違い、より細かいものを使用しております。
しかし、細い糸ばかりでは立体感などが表現しづらいので、緯糸に太い糸や様々な糸を併用しながら織り上げ、織物独特の重厚感を楽しんでもらえる生地となっております。
また、西陣織の技術は、緯糸を積み重ね何段かの層を作り柄を作るという技にあり、これがふくれ織りと呼ばれたりします。
この緯糸を積み重ねることにより厚手の生地を作る事も薄い生地にする事も出来るのです。
この艶雅織もこの技術を生かし、一番効果の出る場所にそれぞれの糸を選択し使用することで深みが出、精密な紋様を表現しております。
又今回は糸を8色も使う事により、色に深みを出し、帯となった場合の着物との色のなじみも考慮、紋様の曲線もより綺麗に表現できるようになっております。
● デザイン
この艶雅織、華月シリーズは、月と引力の関係性をテーマにて京織りに想いを込めました。
古来から日本人は、月を愛で暦と共にあり、深い関係性を楽しんで来ました。
言伝えや夢をもった三日月
新たな運命を告げる三日月
右肩越しに振り返って眺めると幸運な三日月
運のいい月に取り囲まれ、たくさんの「つき」を呼ぶ、そんな三日月たちを、それぞれのシーンに「みたて」生地に深く織り込んでみたいと思いました。
Collaboration Brand
Producted by TATINOYA
Designed by Hisakazu Suzuki
素材総合デザイン監修
スパッジオワークス代表
造形作家&デザイナー
鈴木尚和 Hisakazu Suzuki
正絹(シルク)独特の美しい艶の光方ですが、同じ織りでも、光の入り方、角度などによっても色合いも見え方が変わります。
正絹(シルク)独特の美しい艶の光方ですが、同じ織りでも、光の入り方、角度などによっても色合いも見え方が変わります。
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