友禅印刷とは
友禅印刷は、伝統的な染色手法である友禅染めの技術を応用し、バインダー(糊)に顔料や金属粉などを混ぜ合わせた「色糊」をインキの代わりに用いた印刷手法です。
従来のインキにはない、多様な色彩表現と機能付加を実現することができます。
又友禅印刷は、有機溶剤をほとんど使用していないため、製造工程でのVOC発生量が少ない、環境にやさしい印刷です。
京都の大平印刷株式会社さんが開発をされ、素材開発から製品開発まで、お手伝いをさせて頂いております。
色々な機能を封じ込めますので、非常に可能性を秘めた印刷となります。
この友禅炭印刷紙は、環境をテーマに制作を致しました。
● 友禅炭印刷紙:風
2020年令和2年
京都、世界遺産 加茂御祖神社(下鴨神社)さんの、カレンダーのデザインを私、鈴木尚和がさせて頂きました。
このカレンダーは、2019年の三大祭りと言われている「葵祭」の時に装束で使用した「葵の葉と桂の枝」を粉末にし、印刷の中に封じ込めました限定品となります。
「神様とあふひ」とされるお祭りの力のお裾分けであり、一年を通して眺めて頂ければと制作致しました。
これは、崇敬会の方々の限定品として制作しましたが、本殿でも発売しております。これまた縁起の良い事で感謝しきりです。
この印刷を可能にしたのが、数年前から商品開発に携わっております「友禅印刷」機能を封じ込める技術であります。
又金彩は印刷ではとても難しく、今年はこの金彩の出し方をより極めていきたいと思っております。
京都下鴨神社さんにて、「友禅印刷」の技術を使った「双葉葵」をテーマとした、蓄光T-shirtをデザインさせて頂き、授与品として頂いております。
昼間は、シンプルな白地のT-shirtですが、夜になると背中に双葉葵の葉が浮き出ます。又前身頃には、「わ」が浮かび上がり、和がつながり合うイメージを致しました。
友禅印刷は、様々な機能を封じ込める事ができます。
お香の成分を使って香りを込めたり、紅茶の葉を砕いて、紅茶の香りを出したり、唯一無二な事が可能となります。
お気軽にご相談ください。
担当:鈴木 尚和