京表具小野澤 の小野澤光紀さんとスパッジオワークス鈴木尚和が、掛軸を作ってみたい方に、A3ベースにした掛軸オーダーシステムを構築しました。
Kakejiku Order System A3ベース 掛軸オーダーシステム
「掛軸を制作したいがどこに頼んだら良いか分からない。」
「掛軸の種類ってどんなものがあるの?」
「値段はどれくらいかかるの?」・・・・・・に応えます!
一度は、自分の作品で掛軸を作って見たい!
どうしたらいいか分からない、どこに頼んだらいいか分からない方に、明朗会計にしました。
手慣れたA3ベースで絵を作って、縦横、タイプ別を選んで、プリント用和紙に印刷して
送って頂けば、約7週間で仕上げ、箱付きで送り届けます。
全製品、上質なシルク地に、丁寧に 裏打ちした 手表装 となります。
Q : 「掛軸を制作したいがどこに頼んだら良いか分からない。」
A : 京表具小野澤のHP、Kakejiku Order System(問合せ)からオーダーが可能です。
Q : 「掛軸の種類ってどんなものがあるの?」
A : ベーシック、トラディショナル、クリエイティブの3種類の縦横タイプから選べます。
Q : 「値段はどれくらいかかるの?」
A : 各タイプ価格が決まっておりますので、価格表をご請求下さい。
Q : 「どう?注文したらいいのですか?」
A : まず、掛軸にしたいご自身の絵柄をA3の横か縦でお作り下さい。
次に各タイプをお選び、BT横、BT縦、TT横、TT縦、CT横、CT縦かお知らせください。
絵柄がデータの場合は、ご自身でプリントアウトしてもらう方法と、こちらでUVプリント(プロ仕上げ有料)する方法があります。
自身でプリントする場合は、薄い和紙にプリントアウトしてお送りください。
(プリンター用参考和紙:和紙かわ澄OA和紙 雲水 白 A3判)
UVプリントの場合は、データ(350dppi、CMYK、psd又jpg)をデータをお送りください。
詳しくは、問い合わせください。
和紙に書であればそのままお送りください。
絵柄を送る時は、丸めないで平でお願いします。
Q : 「納品はどうなりますか?」
A : 各タイプ全て、掛軸専用、紙箱いりで発送します。
Q : 「オリジナルは制作可能ですか?」
A : ご相談賜り、見積書を出しますので、納得いった後、制作させて頂きます。
●本紙データの作り方 サイズの考え方
◯A3ヨコサイズ:W420 × H297
本紙:W400 × H280 掛軸で見える部分となります。
データはW410×H290以上でお願いします。
◯A3タテサイズ:W297 × H420
本紙:W280 × H400 掛軸で見える部分となります。
データはW290×H410以上でお願いします。
Mitsunori Onozawa × Design Produced by Hisakazu Suzuki
小野澤 光紀 × 鈴木尚和
●1 ベーシック・タイプ BT Basic Type 基本
一番シンプルな型となります。
生地は、西陣織の技術を使ったオールシルクの「京織」です。
天地と柱に使用してます。
掛軸は、全て手表装であり、裏面は、和紙にて裏打ちをして、耳折りにて丈夫に作ります。
掛軸専用箱付にて納品となりなすが、ご希望で桐箱(別売)も承ります。
● BT横
BT横
本紙A3 ヨコW400 × H280
W422 × H705(軸先25φW450)
● BT縦
BT縦
本紙A3 ヨコW280 × H400
W302 × H925(軸先25φW330)
●2 トラディショナル・タイプ T T Traditional Type 伝統
掛軸の伝統的な型となります。
生地は、3種類使いオールシルクです。
天地と中廻し、柱と一文字で使い分けます。
掛軸は、全て手表装であり、裏面は、和紙にて裏打ちをして、耳折りにて丈夫に作ります。
掛軸専用箱付にて納品となりなすが、ご希望で桐箱(別売)も承ります。
● T T横
TT横
本紙A3 ヨコW400 × H280
W422 × H815(軸先25φW450)
● T T縦
TT縦
本紙A3 ヨコW280 × H400
W302 × H935(軸先25φW330)
●3 クリエイティブ・タイプ CT Creative Type 創造
デザイン性の高い型となります。
生地は、4種類使いとなり、西陣織の技術を使ったオールシルクの「金銀系入り京織」です。
天地と中廻し、柱と一文字と縁で使い分けます。掛軸は、全て手表装であり、裏面は、和紙にて裏打ちをして、耳折りにて丈夫に作ります。
掛軸専用箱付にて納品となりなすが、ご希望で桐箱(別売)も承ります。
● CT横
CT横
本紙A3 ヨコW400 × H280
W544 × H682(軸先25φW572)
● CT縦
CT縦
本紙A3 ヨコW280 × H400
W422 × H839(軸先25φW450)
●掛軸オーダーシステムに、込める思い
表具師が伝統的技法で制作しているものに掛軸や屏風があります。
その掛軸を飾る床の間が、近代の生活様式の欧米化により、現在無くなってきています。従来の掛軸を制作する仕事は減少の一途をた
どり、後継者を育てるのもままならない状態です。その一方で額とは違い小さく巻いて収納できる掛軸が国内外の近代美術作家の方た
ちから注目され始めています。
ですが「掛軸を制作したいがどこに頼んだら良いか分からない。」「掛軸の種類ってどんなものがあるの?」「値段はどれくらいかかるの?」
敷居が高くて分かりづらいイメージばかりが先行して二の足を踏んでいる作家さんの声を耳にします。
そんな作家さんたちに、分かりやすくデザイン・サイズ・価格をパッケージングしたサンプル作品集を作り、今まで掛軸を制作した事のなかった作家さん達が気軽に掛軸制作をしてみたいと思える環境・仕組みづくりを目指してまいります。
そして、表具業界を守り、活性化するためにも、新しい取り組みにて課題を解決したいと考えました。
時代と共に、床の間や仏間がなくなり、やがて和室も少なくなりました。
特に床の間がなくなってから、日本人の「心」を失ってしまったとも感じる危機感であります。
とは、言ったものの「美を愛でる」心は残されており、今の生活様式に即した掛軸を考えなければならないと思いました。
このオーダーシステムが、掛軸に興味を持って下さっている たくさんの作家さんとの架け橋になる事を願っております。
京表具小野澤 小野澤 光紀
●デザイナーの声
実は、私も色々な作品を作り、いつかは掛軸を作りたいと思いながらも、いざ作るとなると「どこの、どなたに頼んだら良いか?」と思いを巡らせている時に、京表具の小野澤光紀氏と出会いました。
小野澤さんは、伝統工芸士であり、京表具師でありながら、考え方が柔軟で、こちらのこうしたいと言う思いを、形にできる、技術を習得されており、又表具の知識も深く、素材との向き合い方までも、勉強させて頂きました。
小野澤さんと作り込んだ、私の月をテーマとしている「月光」は、純銀和紙が絵となった作品で、知恩院の「華麓庵」で展示しました。
次に、新素材、西陣再生ペット織にて、二条城香雲亭にて作品を発表する事が出来ました。
そんな事からも、私と同じような思いをしてる方もいるのではないかと、今回、A3から始める、掛軸とのプロローグブランドを小野澤さんと一緒に立ち上げました。
スパッジオワークス 代表 鈴木 尚和